最も多い細菌性食中毒の原因菌は?

最も多い細菌性食中毒の原因菌は?

数ある食中毒菌のなかで例年食中毒発生件数トップに入るのが
カンピロバクターです。
2022年度の食中毒発生状況においても、アニサキスの次に発生件数が多かったのがカンピロバクターでした。
(ちなみにアニサキスは寄生虫の一種であるため、細菌性食中毒にはカウントされません。)
カンピロバクターによる食中毒は発熱・頭痛・下痢などを引き起こし、多くの場合数日で症状は快方に向かいますが、稀にギランバレー症候群と呼ばれる筋肉の麻痺を引き起こす場合があります。

呼吸に関する筋肉に麻痺が起きた場合、人工呼吸器が必要になることもある、極めて深刻な病気です。

01カンピロバクター食中毒の感染経路

カンピロバクターは主に鶏の腸管内に生息する細菌ですが、鶏は症状が出ることはありません。
食鳥加工の際に腸の内容物が肉に付着し、その肉を食べることで発症、または汚染した肉からの二次汚染によって感染します。
カンピロバクターは熱に弱い性質のため、75度以上1分以上の加熱をすることで感染を防ぐことが可能ですが、近年鶏肉の生食(または加熱不十分な鶏肉)によって食中毒が発生しています。
九州地方の一部で食されている「鶏刺し」や「鶏たたき」が全国的に普及したことで食中毒が増加したと考えられています。

生食の割合を80%下げると、食中毒のリスクが約70%低下するとの知見もあり、鶏の生食に対する考え方を改める必要があるかもしれません。

02カンピロバクター食中毒の予防方法

先にも触れましたが、まずはなるべく鶏を生で食さないことです。
表面を炙るだけの不十分な加熱も注意しましょう。
その上で二次汚染に気をつけることが重要です。
調理時には鶏肉から出るドリップが調理器具や他の食材に付着しないように注意しましょう。
生の鶏肉を触る時は使い捨て手袋を着用し、着用後は手洗い・消毒をしっかり行いましょう。アルコールによる手指消毒も効果的です。
調理器具は洗浄と除菌を徹底しましょう。

参考
内閣府 食品安全委員会 食品安全委員会の20年を振り返る 第3回 カンピロバクターとの長い闘い

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